オケラボブログ跡地


[読書感想文] おお振り(6)読んだ。

おおきく振りかぶって Vol.6 (6)

講談社
ひぐち アサ

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発売してたの、誰か教えてくれよう。本屋で見かけて即購入です。
おお振りについては過去にも取り上げているのであまり細かい説明は無し。
桐青戦の続きです。いや〜、相変わらず面白い。

おお振りが野球漫画として他作品と一線を画すのは、個人の才能より戦略が優位している点でしょう。
野球漫画は得てして天才的な投手がチームを勝利に導く漫画になりがちで、
(この構図は努力・根性型の主人公(山下たろー)においても変わらない)
「全員野球」は、せいぜい場面単位での演出に過ぎないことが多いのですが、
おお振りはその点、才能のある選手はいるけれども、全員野球が本質になっています。
作中の中心人物が投手・三橋君ではなく捕手・阿部君なのも戦略重視の現れで、
捕手は(投手同様)全投球に関わるため、プレーの妙味を切り出すポジションとして最適です。
(野手ってけっこう暇。だから私は学校の体育のソフトボールではキャッチャーやってた。)
さらに捕手は投手に指示を出し、野手にも指示を出したりと、戦術の中心になる。

さて、そしてこの6巻。
一番の見所は5回表1死1・3塁、カウント2-2からの栄口君のスクイズ!
いやぁ、個人的に栄口君を応援してるので、この活躍は嬉しいです。
桐青の監督がスクイズを警戒して2球外させ、その後の2ストライク。
そして桐青がスクイズ警戒を解いたところで、絶対外せないスクイズを見事決めてくれました。
桐青の投手・高瀬君がとっさに外したボールによく食らいついた。マジ英雄。
背後には監督同士の読み合いがあったわけで、読み勝ったモモカンも見事。

それにしてもこの作品、作者のひぐちアサさんの高校野球好きが本当に伝わってきます。
巻末のおまけでコーチャーのかけ声([リーリーリー…バック!」)や了解の合図とかの説明がありますが
確かに考えてみたら、野球経験がない人はTVで見ててもこういうのは分からないっぽいですね。
っつーか知らないのあったし。
あと、試合中に背景で流れてる応援歌が、ちゃんと高校野球してる。
(「パププーパププーパペパペ(ゆうとー)」だけで分かる山本リンダもある意味凄いけど。)
こうした、作者の高校野球愛に支えられた知識のリアリティが、作品への信頼感に繋がってます。
2006-04-01 | コメント | Track back | PermaLink

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